太極拳 種目について

太極拳は中国武術における重要な拳の一つで、武術の型に呼吸法を組み合わせ、作り上げたものです。太極拳は、清の時代に河南省温県で始まったとされています。以来300年の間に改良がなされ、陳、楊、呉、武、孫式等、特徴をもった流派が現れました。太極拳の原型と言われる陳式太極拳には、古い形式のものと、新しい形式のものがあり、楊式太極拳には85式、24式、48式、呉式太極拳には古い83式と、簡化した37式があります。現在は24式簡化太極拳をはじめとし、48式太極拳、楊式規定太極拳、伝統楊式太極拳、陳式規定太極拳、老架一路太極拳などさまざまな套路(種目)のものが普及しています。24式簡化太極拳は太極拳普及のために伝統楊式太極拳を基礎とし、学びやすくまた練習しやすくという原則にのっとり、制定したものです。

24式太極拳

24式太極拳は、24式簡化太極拳とも呼ばれています。
1956年中国国家体育運動委員会が楊式太極拳の108手あったものを、伝統的な動作から24の型に編成したもので、より多くの人が学べるように簡易化したものです。太極拳の基本となります。

32式太極拳

太極剣は、剣を使って太極拳の動きを行なうもので、太極拳と同じ運動効果が得られ、剣を持つことにより更にバランスの調整力を養う事ができます。
32式太極剣は、32の動作の中に主要な13種の剣法(刺・劈・撩・帯・抹・点剣など)を含み、構え・剣の描く軌跡ともに美しく、初心者でも学び易く構成されています。

48式太極拳

48式太極拳は、楊式太極拳をベースにしながらも、陳式、呉式、孫式の動作を取り入れた、初めての総合太極拳です。動作が左右対称に整えられた総合套路であったため、一般に普及しただけでなく、競技会においても頻繁に行われる套路となりました。

練功十八法

練功十八法は、中国上海で生まれた保険体操です。ゆっくりと全身の筋肉・間接を引き伸ばす運動を、中国音楽に乗せて行います。大学病院の研究により、首・肩・腰・足の筋肉増強とリハビリ効果が認められ、中国では「延年益寿」体操(元気で長生きできる)とも呼ばれています。

気功体操「八段錦」

八段とは八つの動作、錦は珍しく貴い動作を逆腹式呼吸と組み合わせた気功法です。簡単な動きの中に全身の経路への配慮がいきとどいており、どの動作をしてもそれぞれの内蔵が刺激されるようになっています。
  この体操により体内の気の流れをスムーズにし、逆腹式呼吸により腹腔全体の容量を小さくした状態で体を伸ばしたり、回したりすることで高血圧、胃潰瘍、心臓病、神経系などの病気の治療に効果があります。
  更に、腰の上下運動により足腰の筋肉を鍛え、踵を振動させる事により骨に刺激を与えて骨粗鬆症の予防にも大変な効果が証明されています。

太極功夫扇子

太極功夫扇は、2008年の北京オリンピック招致活動のために、2001年2月18日北京市老年体育協会2008人の太極拳愛好者により天安門広場で初めて発表されました。
 伝統的な太極拳を土台として長拳・南拳などの速い動きと京劇、舞踊の動作を巧みに結び付けた新しい太極拳です。
速い動きを組み合わせることにより、筋持久力だけではなく敏捷性も養う事ができます。
 また、扇を持つ事により、従来の太極拳に新しい彩りを加え近代的な歌曲と組み合わせる事により武術としての太極拳の新しい形式を作りあげました。

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